ダイビング・インストラクター
ダイビングインストラクター
トレーニングセンター


OceanStage Official Site

オーシャンステージ
〒556-0012
大阪市浪速区敷津東2丁目1-4
南海電鉄高架下 なんばEKIKAN内

NAUIダイビングインストラクターとして必要な知識・技術を習得する8日間のコース

スクーバダイバーコースのインストラクション

setu-thumb-600xauto-6.jpg

「海を楽しめるようになる」ために必要だから、ライセンス取得コースに参加される方が多いですが、
インストラクターのゴールとして「海をたのしめるようになる」だけでは不十分です。
その過程でのライセンス取得コースの印象が、仮につらく、つまらないものであったら、参加者はダイビング自体をおそらく、「ダイビングは大変なもので、自分には向いてない」と思ってしまいます。
また、厳しく、つらく、つまらないものであれば、いったい誰がお金を払ってまでコースへの参加を希望するでしょうか。
参加者が「海を楽しめる」ための過程としての、ライセンス取得コースが楽しい体験となって初めて、参加者はダイビング自体を、そして海を楽しめるようになります。

インストラクターは、参加者のマスターする過程を上手に誘導することにより、
すなわちインストラクションを行うことにより、参加者は独力の場合に比べて、はるかに安全に、効率よく、そして楽しくスクーバダイビングをマスターすることができるのです。

インストラクターの役割は、どれだけ安全に、そして最小の負担で、参加者がダイビングを楽しめるようにできるかということにつきます。

ダイビングの知識、技術については、バラバラに覚えていたり、身に付けているだけでは不十分です。

総合的に理解し、実際のダイビングに応用出来なければなりません。
ライセンス取得コースでは、物理や生物学も一部その内容になっています。
これは、ダイビングをする際にどのようなことがダイバーの体に起きるのかを理解し、予防できることがダイバーとして必要だから、コースに含まれています。物理的側面をダイビングと切り離し、それだけで丸暗記したり、理解していても全く意味がありません。
その知識を応用し、実際のダイビング環境ではどのようなことが起き、どのように対応すればよいのかが理解できていることが必要なのです。

インストラクターは、今教えている知識が具体的にダイビングではどのようなことになるのかを、常に参加者に提示しなければなりません。また、説明しただけでは不十分です。質問して理解できているかを確認したり、NAUIスクーバダイバーテキスト中にある「理解度チェック」や「NAUIスクーバダイバー筆記試験」などで確認し、間違っているところを補足したり、何度も繰り返すことで総合的にそして確実に身に付けさせることができます。

ライセンス取得コースにおいては、1.知識、2.技術、3.姿勢 が評価の対象となります。

例えば、肺の過膨張傷害についてでいうと、参加者は肺の過膨張傷害の生理的メカニズムについての筆記試験によって、最終的にその知識を評価されます。
技術の評価の一部として、緊急スイミングアセントで、連続して排気をしながら浮上することが求められます。
あるいはレギュレータを口から外した時に、連続排気をしているかが評価の対象となります。
3.の姿勢を対象とした評価は難しいものです。
しかも、その参加者の安全に密接に係わるものとしては、認定証(Cカード)を参加者に発行する前の評価対象としては最も重要な分野なのです。
インストラクターは、参加者が自分自身やバディ、そのほかのダイバーを危険にさらさないように正しい判断ができるのかを、その参加者の行動全体を通して常に評価することが必要となります。

知識の評価としての筆記試験では、参加者が間違えてはならない部分があります。
例えば、エアーエンボリズムの原因となる、スクーバを使用しているときの息こらえについては、確実に理解していることが必要です。
仮に間違えていた場合は、訂正し、解説をして、確実に把握されたかどうかを確認する必要があります。
スキルの評価には、厳格な採点基準はあまり利用できません。「効果的に、そして落ち着いて」という言葉は、このことを表す1つの例です。
特にオープンウォーターにおいて、ある活動やスキルを行う参加者の能力が効果的に、そして落ち着いた状態で発揮されることが望まれるのです。参加者はビクビクしながらそのスキルをできるのでは不十分で、水中でしっかりと落ち着いてそのスキルができるレベルまでが必要とされます。
筆記試験の事例と同様に、スキルにおいても参加者の安全に直結する部分は、特に厳格に評価しなければなりません。
例えば、緊急浮上の手順などは、正確にその手順ができないとなりません。
「参加者がダイビングを安全に楽しく実施できる」というスクーバダイバーコースの根本目的に照らし、インストラクターは参加者を適正に評価できなければなりません。

<$MTPageSeparator$>

効果的なインストラクションのために必要なポイントを理解して、実行できるようにしましょう。

効果的にインストラクションを行おうとするとき、考慮しなければならない点がいくつかあります。
NAUIスクーバダイバーコースの場合だけでなく、インストラクションをするときは常に考えて、そして実践するようにしましょう。

NAUIの各コースには、「参加された方がどのようなダイバーになるのか」という最終ゴールが「コース修了者の資格」として明確に設定されています。例えばライセンス取得コースであれば、「コースを実施したのと同じような海域、コンディションでバディでダイビングを実施できる」ということが最終目標となっています。
この最終目標に到達できるように、知識、技術のより具体的な達成目標がコース基準に定められています。
インストラクターは、これらの最終目標を、さらに具体的に、そしてやさしいものから複雑なものへと段階的に分解し、参加者にあった「行動目標」として提示できなければなりません。
参加者は段階を経て、この一つ一つの「行動目標」を達成していくことにより、コース基準に定められた目標達成に到達し、コースを修了した時点で、「コース修了者」の資格に記述されたダイバーとなれるのです。

行動目標を達成させるためには、その過程を調整しなければなりません。
特に実技においては、難しいスキルは参加者のレベルに合わせたいくつかのやさしいステップに分けて実施することが必要です。
このステップは、参加者いとってやさしすぎず、また難しすぎないように設定されていなければなりません。
あまりにも簡単すぎるステップが続くと、参加者は飽き、やる気すら失ってしまいます。
また逆に難しすぎるステップでは参加者は失敗して、「できなかった」という否定的な思いを抱きます。
このことが続いておきると、やる気を失わせ、ダイビング自体がその参加者にとって嫌なものとなってしまいます。
適度に挑戦しがいのあるステップが続き、それを一つ一つ達成し、成功の体験を積み重ねることで、参加者はより積極的に講習に関われるのです。参加者は常に、一つ一つのステップを達成し、その積み重ねにより行動目標に到達しなければなりません。

参加者と接するときは、できるだけ肯定的な表現を行うよう心掛けましょう。
例えば、フィンキックでひざが曲がっている参加者の修正を行うとき、「ひざを曲げないでくささい。うまく進みません。」と表現するより、「ひざを伸ばしてキックするようにしましょう。もっとよく進みます。」と表現するのです。
また、参加者のうまくいかない点を修正するときには、まず、うまくできている点をほめ、次いで問題のポイントを肯定的に修正し、最後にうまく修正できたことをほめるようにします。
このようにできるだけ肯定的な表現をすることで、参加者のやる気を伸ばし、楽しい講習にすることができます。

人が何かをマスターする過程には共通の要素があり、「学習の法則」として表されています。
インストラクターはこの法則を考慮することにより、より効果的なインストラクションを行うことができます。

準備の法則
参加者は心身ともに準備が整っているときに最も学習効果が高いので、参加者が疲労や寒さで注意力が減少したりしないように、インストラクターは気をつけなければなりません。前回のセッションの内容は消化できているか、スキル練習のステップが簡単すぎて参加者が退屈していないかなど、気を配りましょう。

強度の法則
感覚をフル活用することで学習効果が高まります。五感を活用した生き生きとした講習が、より記憶に残ります。
言葉の説明だけではなく、図やチャート、映像、実物の器材などを補助教材として使用することは不可欠です。
クラスルームセッションにおける身振り手振りも、話もアクセントをつけ、参加者の理解を助けます。

最初の法則
最初に学んだことが最もよく思い出せる。
スキルや知識は、一度身に付けたものを捨て去るのは困難です。
ですから、最初に正しく伝えることが大事です。特に体で覚えてしまったものを訂正するのは非常に難しいので、スキルトレーニングの時には、誤って伝わらないように注意を払いましょう。

練習の法則
学習した事柄は実践と反復によってのみ自分のものとなる。
知識も技術も、何度も繰り返し練習することによってより確実に身に付きます。
その際は、同じことの繰り返しだけではなく、応用や様々な角度からの練習の繰り返しが必要です。

効果の法則
参加者にとって本当に役立つものこそ、最良の学習である。
いま練習をしているものが、実際のダイビングでどのように役に立つのかが明確になっていると、参加者は練習に身が入り効果的にマスターするようになります。
逆に意味がないものだと思ってしまうと、退屈になったりやる気をなくしたりと練習の効果が薄くなってしまいます。

1
Copyright (C) FIVE STAGE Corporation. All Rights Reserved