NAUIのダイブマスターは、認定ダイバーをまとめてファンダイビングの計画・運営を行い、監督することのできる資格で、スクーバダイビングコースでインストラクターを補助することも可能です。
しかし、アシスタントインストラクター資格をもたない場合、講習の際には認定アシスタントと考えられ、泳力評価をすることはできませんし、単独でスノーケリング技術を教えたり、評価することもできません。
ダイブマスターは認定コースを開催したり、認定証を発行することはできませんが、NAUIの使命に寄与し、やりがいや報酬を得られるような広い範囲の活動に係わっています。
ダイブマスターは、認定ダイバー用のNAUI公認プログラムを実施し、参加カードや参加証などを授与する権限をもっています。
こうした中には「インターナショナルダイバープログラム」や「ドルフィンやマンタ、マナティなどの経験ダイビング」プログラムといったNAUIの活動も含まれます。
実際に行う活動が認定ダイバーに対するものであるため、ダイブマスターはほかのNAUIリーダーのどれよりも一般ダイバーへの影響力をもっています。
ダイブマスターは一般に、ダイビング活動のリーダーや水中ガイドとして係わることがほとんどです。事実上NAUIのダイブマスターは、あらゆる環境の中でレクリエーショナルダイビングを管理するのと同時に、あらゆる指導団体や世界のあらゆる場所で認定された個人につねに係わっています。
ですから、より安全なダイビングの実施や、水中の自然保護に関する積極的な態度を育成する上で、ダイビング界にはかりしれない影響力があります。
ダイブマスターの主な役割は、認定ダイバーおよびグループに対してレクリエーショナルダイビングを奨励し、計画し、組織し、実施することです。
- 器材チェック
- 浮力チェック
- 問題点についてアドバイス
- 水中でダイバーをガイド
- 緊急事態や困難に遭遇したダイバーに対する資格
リゾートの経営者は、お客様であるダイバーを確実に安全で楽しく過ごさせるために、スタッフとしてダイブマスターを必要としています。
ダイブマスターはダイバーが活動などで正しい判断を下すよう、臨機応変さやカウンセリング技術、判断力を駆使して手助けし、レスキューやライフセービング技術を使わないですむようにします。
こうした技術や能力があれば、どのようなダイビング施設でも有能となれるのです。
ダイブマスターは自分のスクーバ資格のほかに、船舶操縦ライセンスや機械や器材の保守点検の能力を身につければ、さらに評価が高まります。すべてのダイビングリーダーにとって小型船舶の操船技術を身につけたり、道具や器材に慣れることはプラスとなりますが、特にダイブマスターにはそうなのです。
ダイブマスターの多くは、週末に運航されるボートに乗って働いています。
彼らはダイビング管理者として、ダイビングショップやクラブを通して、あるいは直接船に申し込んだ個人やグループを相手に活動しています。彼らは一般ダイバーに対して、プロフェッショナルとして活動を手助けすることで、一般ダイバーに価値あるサービスを提供するのです。
ダイブマスターの能力、知識、心構え、レスキュー技術、注意力などは、聡明なダイバーやダイビングショップから賞賛と高い評価を得ています。
ダイビングショップはダイブマスターを雇用したり契約を交わして、ダイビングツアーでグループの引率をさせるのが通常ですが、これはNAUIのリーダーの心構えと技術によって、顧客のダイビング休暇を確実に楽しいものにしたいためです。
ダイブマスターは「インターナショナルダイバー」などの称号を授与することができ、こうしたツアーの間にそのプログラムの要件を満たした個人の参加証を申請することができます。こうしてツアーの価値を高め、自分の収入も増やすことができるのです。
ほとんどのダイブマスターは独立して働いて、自分のサービスと専門知識を一般に提供しています。
自分のダイビンググループや旅行クラブをつくって、地域のダイバーの活動をまとめている場合もあります。
例えば、水中写真、沈船ダイビングなどのグループです。
ダイバーたちはそうしたグループに入るのを喜びます。こうしたグループは器材や旅行のグループ購入割引から、より広範な人と知り合いになったり、同好者のバディを探す場所となっています。地域のダイビングショップは、ダイバーが現役であることを喜び、これらグループを手助けすることもよくあります。